東京湾臨海署刑事課強行犯第一係、通称「安積班」。そのハンチョウである係長・安積剛史警部補の、警察学校や交番勤務時代、刑事課配属から現在の刑事課強行犯第一係長に至るまで、安積剛史という一人の男の歴史を歩んで行く短篇集。警察学校の柔道の練習試合で、安積たちは大学柔道部出身者の班に敗北した。自分のせいで負けたと、その日から様子がおかしくなりはじめた同じ班の内川に安積は……(「初任教養」より)。安積刑事を赴任当初からいけ好かない野郎だと思っていた鑑識係長・石倉進は、現場での鑑識作業を急かす安積にキレそうになるが……(「最優先」より)。安積班おなじみのメンバー、村雨、須田、水野、黒木、桜井、そして安積の同期、交通機動隊小隊長・速水の若かりしき頃や、安積が始めて刑事になった目黒署での物語など「安積班」ファンにも見逃せない一冊がここに誕生!
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 四六判上製
- 352P
- 978-4-75841314-5