安倍益材(あべのますき)の息子、葛丸(後の晴明)は、幼き頃から人の死を『先見(さきみ)』してしまう力を持っていた。災いが降り掛からぬように、屋敷から出ずに育てられてきた葛丸。彼が七歳になった時、陰陽師の修業を目前に控える少年・津久毛(つくも)と、先帝の孫である鶴君(つるぎみ)だった。ともに人に馴染めぬがゆえに親しくなる三人。しかし葛丸の先見のせいで、宮中での毒殺の疑いが益材にかかる。その疑惑を晴らすべく、葛丸は平安の都に潜む数々の謎へと挑み始める――。 著者渾身の平安時代ミステリーの登場!
安倍益材(あべのますき)の息子、葛丸(後の晴明)は、幼き頃から人の死を『先見(さきみ)』してしまう力を持っていた。災いが降り掛からぬように、屋敷から出ずに育てられてきた葛丸。彼が七歳になった時、陰陽師の修業を目前に控える少年・津久毛(つくも)と、先帝の孫である鶴君(つるぎみ)だった。ともに人に馴染めぬがゆえに親しくなる三人。しかし葛丸の先見のせいで、宮中での毒殺の疑いが益材にかかる。その疑惑を晴らすべく、葛丸は平安の都に潜む数々の謎へと挑み始める――。 著者渾身の平安時代ミステリーの登場!