賀茂祭の最中、蜘蛛丸という謎の男に刺された藤原実資は、安倍晴明や婉子の必死の手当てにも拘らず生死の境を彷徨う。そんな折、蘆屋道満を上回る悪意を持って、平将門の娘である瀧夜叉姫が、父の仇を取るべく暗躍していることが明らかになる。一方実資は、瀧夜叉姫により都が炎上する悪夢のなかにいた。時を置くことなく、復活した藤原純友率いる海賊たちが都へ攻め上がる。そしてまた平将門も蘇ろうとしていた──。京を護るべく安倍晴明の最後の戦いが始まる。
- SF・ホラー・ファンタジー
- 文庫判
- 248P
- 978-4-75844591-7