七世紀、小国でありながらシルクロード交易の要衝である高昌(ル・こうしょう)国は揺れていた。大国ながら新興国である唐につくか、強大だが荒々しい西突厥(ル・とっけつ)と手を組み、この地で独立を貫くか――。第一皇子である麹(ル・きく)智(ル・ち)盛(ル・せい)は、そのどちらでもなく、西域の国々で手を取り、助け合って生き抜くべきだ、と考えていた。だが父王の考えは違い、中華文化をこの干からびた土地へ持ち込んだという矜持から、高昌国こそが盟主として立つべきだ、と西突厥と組むことを選ぶ。この砂の海に浮かぶ小さな舟のような国は、時代の荒波をどう渡っていくのか。オリエントの風を感じる歴史浪漫、開幕!(第17回角川春樹小説賞受賞作)
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砂上の王国

