ホーム > シネマ情報 > 男たちの大和 / YAMATO > 尾道にて公開ロケ
4月17日、映画『男たちの大和 / YAMATO』のクライマックスシーン撮影が報道陣に公開された。
クランクイン時は、灰色の艦橋や甲板の板も作りたての新しさがあったが、今は至るところに血糊が飛び散り、水しぶきが上がり、煙が立ち込め、戦場さながらの緊迫した雰囲気となっていた。
総制作費25億円、90日を超す長期ロケという、今までの日本映画の常識を覆す壮大な映画の撮影を取材できるということで、テレビ、新聞、雑誌メディアなど100名を超す報道関係者が集まった。
60トンもの鉄を使用し、幅40メートル、高さ15メートル、全長130メートル(現在艦首まで製作中で出来上がると190メートルになる)という巨大な実物大セットの甲板で行われた記者会見には、真剣な面持ちで臨む製作陣、連日のロケで日に焼けた顔が凛々しい役者たちがそれぞれ映画にかける思いを語った。
製作 / 角川 春樹
「サッカーやオリンピックでは、自分が日本人であることを感じたが、現在の映画など文化面では日本を感じるものがない。この映画で日本の誇りと誠意を表し、文化における"Japan"を表現したい。そして今まで果たせなかった観客動員1000万人を目指します」
製作総指揮 / 東映・高岩 淡 会長
「まさに命がけです。この大和と一緒に轟沈するか、再浮上するか。ダメだったらスタッフには"大和と一緒死ね"といってハッパをかけました。うちも京都の撮影所がなくなる覚悟でやっている」
企画 / 東映・坂上 順 常務
「すごい映画を作るといった傲慢さではなく、多くのかたに大和のこと、60年前に何があったのかを知っていただきたい気持ちでいっぱいです」
原作 / 辺見 じゅん
「何故、今、大和なのか。現在と60年前とをつなぐこの物語にぜひ期待していただきたい」
監督 / 佐藤 純彌
「実物大の大和まで用意してもらって、CGでは出せない臨場感がこの映画にはあります。撮影は順調に進み、現在1 / 6程度が撮れました。午前に2カット、午後に2カットくらいと着実に撮っています。」
二等主計兵曹<森脇 庄八>役 / 反町 隆史
「角川 春樹さんが手掛ける映画に出演でき光栄に思っております。60年が過ぎ、戦争が忘れ去られている今、現代の10代20代に熱いメッセージを送りたい」
二等兵曹<内田 守>役 / 中村 獅童
「あの時代の男たちを演じられるのは本当に光栄です。若い世代に"戦争は恐ろしい"と認識してもらいながらも未来に向かって生きていってもらえればいいと」
二等兵曹<唐木 正雄>役 / 山田 純大
「これだけの大作に出られて気が引き締まる思いです」
特別年少兵<神尾 克己>役 / 松山 ケンイチ
「あの時代の方々の心を忠実に演じたい。セリフにもありますが、(平和に対して)目覚めて欲しい」
海上自衛隊が、映画に全面協力
海上幕僚監部広報室長 一等海佐の伊藤 俊幸さんによると「昨年度末より役者の体験入隊を受け入れ、さらに、CGでは表現しにくいといわれる高速航行時に発する波を撮影するために、訓練時に撮影協力をいたします」と映画に全面協力していることを発表。最高速51km/h(約27ノット)を誇る戦艦大和の航行シーンに本物の迫力が加わる。
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