太平洋銀行京都四条副支店長を務めている南田のもとへ、融資先の小柳が営む鎌倉の新興菓子屋『ペストリー・カマクラ』のリスクッキーが送られてきた。しかし不吉にもそのクッキーの首は折れて紛失していた。それは連続殺人の予告状だったのだ!「古都の銘菓」という特集記事のため、『鎌倉観光サミット』で小柳と面識があった女性誌「クロッシュ」の編集長にしてミステリーマニアの冬木雅彦は、自ら進んで事件解決のための謎の渦中へと飛び込む。しかし調査の最中、今度は南田も殺害されてしまう。二つの古都、鎌倉と京都を結ぶ線とは一体何か?書き下ろしミステリー。
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 新書判
- 224P
- 47584-2014-9