パリと南仏へひとり旅に出た――最高の美食に出会い、ゴッホやルノワールなどが生きた街を歩く。80歳の作家は、移ろいゆく人生と旅を深く味わう。2022年秋、著者は、パリ・南仏の街々を40日間レンタカーで旅をした。パリの朝食のスクランブルエッグ、衝撃が走る至高のトリュフのスープ、 ゴルドの成熟した旨さの仔羊のロースト、エクス・アン・プロヴァンスの滋味深いムール貝のワイン蒸し、カシの濃厚なうま味のスープ・ド・ポワソン……数多の美食に酔いつつ、ゴッホ、セザンヌ、ルノワール、マティスなどにちなむ街を訪れ、パリでは『ミッドナイト・イン・パリ』の撮影で使ったホテルの部屋に宿泊する――五感で旅を味わい尽くし、記憶を呼び起こし、生と死を思索する名随筆。
- エッセイ・対談・座談
- 四六判上製
- 260P
- 978-4-75841476-0